飯能の豊かな森に囲まれた敷地に建つ、夫婦とお子さん2人と犬1匹の家。
ご主人の営む会社と奥様の営むカフェが同敷地内にあります。
とことん西川材にこだわりたいというご夫婦のお気持ちをしっかりくみ取って、設計に落とし込み、施工の職人さんたちのチームワークで実現した建物です。
木を美しく魅せるために、構造体の現し方も細部までこだわりました。
真壁の柱、梁はほぼ全て西川材の檜です。(大壁で杉を使っている所もあります)
8寸角の大黒柱。一番大きい所では、60cm余りある太鼓梁。
暮らしの中心部であるリビングの吹抜部分に使いました。
外観は片流れ屋根と下屋の組み合わせでスッキリしたデザインにし、外壁もメンテナンスのしやすいガルバリウム鋼板と吹付仕上でシンプルなツートーンの構成。
軒先、ケラバ、樋の納まりも実寸大のモデルで検討して、シャープな印象を実現しています。
下屋の軒先と玄関の両開き扉の木部がアクセントとなっています。
内装は基本的に自然素材をふんだんに使いました。
床の檜板、壁の漆喰と檜板の腰壁、建具や家具も全て檜です。
メンテナンス要素の多いキッチンは、オールステンレスとしています。
玄関の取っ手や階段の手すりには地元のアイアン作家さんの作品を用いてアクセントとしています。
また、リビングとダイニングキッチンの掃き出し窓、下屋付きのウッドデッキと独立柱の構成で中間領域をつくり、中にいるのに、外の景色と一体感を生み出すような工夫をしています。
照明計画は、一室多灯とし、間接照明で全体の照度を調整できるようにしつつ局所照明も兼ねたスポットライト、アクセントとなるブラケットライトを用いました。
木の美しさがふんわりと演出できるようにしています。
1階床面積:107.66㎡
2階床面積: 41.40㎡
延床面積 :149.06㎡(45.09坪)
建築地:埼玉県飯能市